信州サーモンの悲哀
2007.07.18 Wednesday
 国営アルプスあずみの公園の名物展示のひとつ、魚が泳ぐ自然風水槽。

 正面の大きな水槽には三倍体のニジマスが泳ぎ、右手に進むとヤマメの群れが棲むちょいと面白い仕組みの水槽がある。
 左右にある水槽をヤマメが行き来できるよう設けた水路の上がガラス張りになっていて、ちょうどその上が奥の展示室へ抜ける通路になっている。
 ヤマメが泳いでいるのを真上から見られるのだ。足の真下をヤマメが走り抜ける面白さ。
 で、ニジマスの水槽に一緒にいるこの↑魚、自然界には存在しなかった魚。
 人間が食べるために(食べさせるために?)、バイオの技術で人間の手によって作り出された人工魚
 その名も『信州サーモン』、信州の新しい特産品である。

 米をはじめ農産物も花も今時バイオの時代で、驚くことではないのかもしれないけれど、でも。
 と頭の中ででも、でもと考えながら水槽の横に設けられた看板と説明を読む。
 1.ニジマスの卵に高水圧をかけて染色体を倍にする
 2.更に雌から雄へと性転換したブラウントラウトから雌になる精子だけを取り出す
 3.1と2を受精させる
 4.四倍体(ニジマスは染色体=二倍体)のニジマス・『信州サーモン』が生まれる

 この魚は、こうやって作り出したのだそうだ。
 『バイオテクノロジー技術を用いて交配した、一代限りの・・・』と説明板に書いてある。
 10年かかって人間が作り出したこの魚。でも、
 …一代限り・・・本当?

 でも一代限りってここで強調すると言うことは、子孫を残すと困るから?
 もしも河川に流入して、繁殖したら困るから?
 でも生誕地・最寄河川の犀川では信州サーモンが釣れるってウワサがあるらしい、あくまでもウワサだけど。
 でも犀川ってイトウも釣れるらしい。・・・これもウワサたけど。しょっちゅう横を通っていたけど知らなかった・・・。

 命の節理って、たった10年で解明できるものなんだろうか。
 相手が魚だからって、ナメちゃいけないと思うんだが。
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