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川べりには水車小屋。
草が茂る土手。
流れの中には魚の影が…と、こんな景色がここ日本で見られたのはいつごろまでだったろう。 黒澤明の「夢」という映画の舞台になったここは、穂高のわさび園の一角だ。 叔父の絵本『水車小屋』に、ふるさと・新村の水車小屋の鉄製の水車が描かれている。水車は戦争中、国に献納され、水車を作れないまま小屋は朽ち、そして取り壊された…と、ある。 鉄製の水車はさぞかし、パワーがあっただろうがやはり水車と言ったら、風情があるのは木製だ。 でも、こんな木製の水車は、観光地か蕎麦屋あたりの玄関先にしか見られなくなった。
映画「夢」の中で、’笠智衆’扮する村の古老がこの水車の横に座り、こう語る。
人間は便利なものに弱い。
便利なものほど いいものだと思って
本当にいいものを捨ててしまう。
近頃の人間は 自分達も自然の一部だということを忘れている。
人間に一番大切なのは
いい空気や自然な水 それをつくりだす木や草なのに。
汚された空気や水は
人間の心まで汚してしまう。
本当にいいもの。 時代がこのまま進んでいったとき、最後に「人の心」は残るだろうか。
残さなければいけない。それは私たち、大人の役目だ。
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