「ぼんぼん」の歌詞
2006.08.09 Wednesday

一年生の時に買った提灯がまだあった。
 「青山さま」は杉の葉を乗せた神輿をかついで各家をまわり、「塩まいておくれ」と厄払いをしながらご祝儀を集めて歩く男の子のお祭り。

 その後を着いて行く「ぼんぼん」の行列は提灯を下げ唄をうたいながら歩く女の子のお祭り。

 男の子は法被に鉢巻、女の子は浴衣にお花紙で作った花を頭に飾る。


 この哀調をおびた曲にのせてうたう「ぼんぼん唄」、小さい頃は意味もわからず唄っていたが、わからないなりにいっしょうけんめい考えて、不思議な唄だな、ちょっとこわいな、と思った記憶はある。


 そんな「ぼんぼん」の歌詞(松本ぼんぼんじゃないよ)。

 1.ぼんぼん とても きょうあすばかり

  あさっては およめの しおれぐさ

  しおれた くさを やぐらに のせて

  したから おみれば ぼたんの はな

  ぼたんの はなは さいても ちるが
 
  なさけの おはなは いまばかり

  なさけの おはな ホイホイ


 この後、二番の「たなばた さまよ…」と続くはずなのだが、今の町会では二番以降は唄わない(たぶん誰も知らない)。
 一番の歌詞のコピーをぼんぼん前に小学生の女の子のいる家庭に配る。

 かく言う私も、二番まではうろ覚えで唄った記憶があるが、三番以降の歌詞があることすら知らなかった。

 同じ松本でも町によって歌詞も違うようだが(青山さまも今の町会では「塩まいておくれ」と調子をつけて唄わず、玄関前に神輿を乗り入れ、「わーい」と叫ぶ)、この唄の歴史はどうやら江戸時代にまで遡るらしい。

 今ではだいたいどこの町も、役員さんが持つカセットレコーダーがコドモの代わりに唄っている。

 子供のころの私も、履きなれないぽっくりに足は痛くなるし、相当の距離を歩かされた記憶があり途中から唄どころではなく、帰りしなにもらうお菓子やアイスクリームだけを楽しみに出て行った記憶がある。

 コドモなんてそんなものだ。
 しかし昔(私の両親、昭和一桁生まれの時代)は隣町との神輿の遭遇で男の子どうしの喧嘩騒ぎもあったそうだ。当時の小学六年生といえば今の子供よりよっぽど自立していたことだろう。

 この祭りも子供たち主導のもっと楽しいものだったはず…そう言えば、前回の役員の時、青山さまの提灯に灯すろうそくの代わりに「携帯豆電球」が使われていてビックリしたっけ。

 そういうことだけ考えれば、コドモの中にも社会性があった良き時代は過ぎたのかもしれない。

 コドモにとって今のほうがよっぽど、良い時代のはずなんだけど。
 

[参考リンク]
あ”sokka!! → ぼんぼん唄
松本市HPほたるとび 盆ぼん唄で 夕涼み
あたりまえの日々
じねんのことはり