ヒメイチゲ
キンポウゲ科 長野県木曽郡




春まだ浅い4月の山に咲くイチゲの種類は、毎年楽しみにしている花のひとつだ。…とは言うものの、山の花の開花時期は短くて、一週間ずれるともう花は見られない。


なにげなくひょいとしゃがんだとたんに、何かとても小さな花がぽつんと咲いているのが目に留まった。
初めて見るヒメイチゲに、声こそ出さないまでも、私は興奮を抑えきれない。




ひとつ見つけると、またひとつ、とぽつん ぽつんとあちこちに咲いている。

午前中のほの暗い林の中で、花びらは眠そうに閉じかげん。
開いた状態は見られなかったけれど、これはこれでかわいらしい。

花の大きさは1センチあるかないか、
葉も細々としていていかにも弱々しい…そんなヒメイチゲだが、
降り積もったナラの枯れ葉を突き破って出てくる力を持っている。